前歯の指す方向

もう一度あの日に戻るとしても 同じ路選ぶだろう

2018年ゴチになりました

ゴチになります!19が最終回を迎えた。

 

我が家で、毎週ついていた番組が大河ドラマ伊東家の食卓鉄腕DASHだった。

 

その次点で、割とついていた番組がぐるナイだ。今考えると父親が好きだったのではないかと思っている。

 

長年レギュラーとして画面向かって一番左に座り続けていたのが国分くん。レギュラー番組も毎日あって、正直ゴチの収録に臨む時間が大変なのではと感じていたが、その席を離れる気配は一切なかった。

 

ところが去年の12月、ついに「クビ」になった。

 

芸人や俳優の方々とバトルを繰り広げて守り続けた国分くんの席。年明けから誰が座るのだろうか。

 

ネットでは「ジャニーズ枠があるに違いない」と、必ずしもプラスの意味ではないコメントで溢れた。その頃は先輩グループメンバーや彼と同世代の俳優さんが予想されていた覚えがある。

 

しかし年明けに犬のマスクをした新メンバーの予告映像が流れるや否や、有力候補として彼の名前が予想にあがってきた。

 

そう、我らが中島健人

 

輪郭や体型、中でも箸の持ち方(贔屓目ではないが決して汚いわけではない)にまで特徴の一致を見出すネット上の探偵の方々の推察には脱帽だった。 

 

推理の数々に「戌年の年男だしなあ」などと、トンチンカンな感想をもっていた私も見れば見るほどそんな気がしてくるのだった。

 

番組から事前に出されたヒントは

・昨年(2017年)主演映画2本公開

・CM多数出演

 

何をもって多数とするかはわからないが、主演映画2本は合致する。彼は本当によく働いていたなと2017年を振り返り、その条件に合うこと自体に感謝した。

 

母上氏にも「幅広い世代のファンじゃない人たちも見る番組のレギュラーがあったら大きいね」と言われた。主婦の意見。

 

そしてシーズン19初回放送日。定時は帰る時間という概念がない会社に勤める私はリアルタイムで見ることができないため、過剰な期待はせず、それでもブログに匂わせていたお仕事がこれだったらいいなという願いも込めて家を出た。

 

そして絶賛残業中のところへ母上氏から届いたLINE

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今年最大のネタバレにもほどがある。正気か。

(ちなみに母上氏の変換は気味が悪いものが多い)

 

よっしゃー!!!!!!!!!と叫びたい気持ちを抑えつつ、ソワソワしたまま仕事を終わらせ、家に着くなり録画を見始めた。こちらはネタバレされている身。言動のひとつひとつが可愛くて新鮮だった。たとえ犬の被り物をした姿であってもだ。

 

初回から1位。鮮烈なゴチデビューだった。

 

 

あれから1年、

 

ゴチのために作った財布、名付けて「SGK(セクシーゴチケンティー)」の中には末広がりの8万円。そのブレなさに何度も思い出し笑いした。

 

健人くんの左隣に座られていた大杉漣さんが急逝した。みんなにご馳走したのが最期の出演になってしまった。もう一度ドラマでも共演したかっただろう。

 

大杉さんの席には代わる代わる過去のレギュラーメンバーが座った。国分くんも来て、ブログでは学ラン2ショットを載せてくれた。

 

スペシャルの伊勢回では、一人だけ大人の事情で伊勢神宮へ行けず、初めての最下位に。周りから終始仲間はずれにされて不貞腐れてる芸は結果的に面白かった。

 

大杉さんの席を引き継いだ田中圭さんとはケラケラ笑って一緒にふざけて、いい兄貴分を得たみたいだった。

 

突如ピアノでモルダヴを弾き始めたり、岡村さんの回収役になったり、セクシーサンキューをカンカン(橋本環奈ちゃん)のボケに使われたり、気合いが空回りしてスベりかけても周りがおいしくしてくれて、実は苦手な食べ物が出てくると急に口数が減って。

 

どうしても収録に臨めなかった回には、シンメ菊池が来てくれた。中島健人手作りの「デスノート」風「ゴチノート」には心得がびっしりで、彼の真面目さと、ひたすらノートを握って結果を待っていた菊池のこれまたガチな姿が印象的だった。

 

健人くんのレギュラー番組に翔くんがゲスト出演したことにも胸が熱くなった。こんな未来もあるんだなあと、オタクとしてのハッピーもあった。

 

健人くんの見たことのない姿が見られるのが毎回楽しみで、この番組だけはどれだけ深夜に帰宅しようともその日のうちに見ていた。(なお24時間テレビはまだ2日目の朝だ)

 

好きな顔が美味しいものをニコニコ食べている姿を見られる木曜日の夜は、アラサー社会人にとってめぐリズムよりレッドブルより効く、残り1日乗り切るためのエネルギーだ。

 

思い出は尽きないが、シーズンの終わりはやってくる。

 

伊勢でのたった一回の高額自腹が響いて、クビ圏内に。前回でどうにか脱出したものの、クビの可能性が低くないことは否めなかった。

 

最終回で

・最下位になったらクビ

・直美さんがトップになったらクビ

・カンカンがトップになったらクビ

 

事前収録されたバトルの結果は、生放送で発表された。主演映画の宣伝で朝から生放送に出ずっぱりだった健人くん。きっと国分くんとも裏でゴチの話をしたことだろう。

 

バトル開始の意気込みでも、そして生放送で崖っぷちの最後の二人(トップか最下位)に残った時も、彼の口から出てきたのは

 

「国分さんが18年間守り続けてきた席なので残りたい」

 

という言葉だった。立派だった。

 

あくまでも勝手な見解でしかないが、彼はこの番組のレギュラーを自分の力だけでもらった席ではないことを自覚している、事務所の先輩の努力と信頼があってこその席だと感じている。

 

去年に引き続き、彼は今年もたくさんの仕事を通してひたすら我々を楽しませてくれた。過信することなく、毎回並々ならぬ意気込みで臨み全力で楽しんだ。

 

でも悔しい思いもしただろう。ファンが期待していたドームコンサートの知らせはなかった。新曲発売そして年末の番組ラッシュを前に、聡ちゃんが休養に入った。

 

翌日は主演映画の公開日。共演者もゲストで来ている。

 

「早く寝るようになってしまったおじいちゃんおばあちゃんが楽しみにしてくれている」とも話した。

 

グループとしてレギュラー番組のない中、グループにとっても彼個人にとっても大切な番組だった。

 

彼は負けられなかった。「ジャニーズ枠」と言われながら1年間戦った健人くんは、今にも涙がこぼれそうな目で、色んなものを背負って座ってるように見えた。

 

保護!即保護!この子は朝からずっと頑張ってるの!あったかいお風呂に入れて毛布の中で寝させてあげて!そんな気持ちで画面から目を離せなかった。

 

 

そして、

 

健人くんの肩は叩かれなかった。

 

デビュー戦だけでなく、シーズンラストもトップで終えた。

 

 

アイドルを見ながら文字通り手に汗握ったのは、役どころがかわったSHOCK博多座でフッキング担当になった越岡さんを見て以来だ。

 

私の好きなアイドルはこんなに心臓に悪い人だったのか。

 

中島健人は素で劇場型がすぎる。

 

 

クビになってしまった二人とのさようならは寂しいけれど、どこかでまた共演してほしい。そして新メンバーにも見たことのない健人くんの顔を引き出してもらいたい。

 

ゴチがこんなにドラマティックで成長を見られる番組とは思ってもいなかったが、周囲に対する好きなアイドルの説明文を増やすことができた。そして最後にまた一層誇らしくなった。

 

健人くんの全力にゴチになりました。

 

来年も「国分さんが18年守り続けてきた席」そして「自分で2年目を掴んだ席」で食べて、笑って、悩んで、戦う姿を見られることを楽しみにしている。

 

一つの番組だけで3000文字以上も書いてみたぞ、ガハハ。

 

セクシーサンキュー!!!!!