オリジナルへのリスペクト
ジャニーズファン内での「担当」 という制度を私はオタク活動の中で用いたことがないものの( 担当と定義しなくとも当時は好きなアイドルが一人しかいなかった ということに由来します)「担当は誰ですか?」 と聞かれたらこの答えになる。
「中島健人くんと越岡裕貴さんです」
いわゆる掛け持ち。
ジャニオタたるものふぉ〜ゆ〜を知らないとは言わせない(圧)
というくらいの熱量も同時に持っている。
とはいってもジャニオタでもないのにうっかりこのページに辿りつ いてしまった方、彼らについてはジャニーズのHP見てほしい。そうそうたる先輩の個人名の中に可愛い感じの「ふぉ〜ゆ〜」 の文字がちゃんとあるから。
あとオタクの方だったらwebの単独ページ見て。 自由すぎる連載してるから。更にジャニーズJr. 情報局の会員だったら局動画見て。自由すぎる撮影してるから。
今年に入ってからふぉ〜ゆ〜 は毎月メンバーの誰かが舞台に立ち続けています。 辰巳くんにいたっては主演舞台が3作もある。 師走のお仕事も発表されたので、12ヶ月コンプリート…
すごいぞふぉ〜ゆ〜!隠し続けられた宝物!(cf. おしゃれイズム生田くん回)
7月から8月にかけて東京・大阪・鎌倉・名古屋で上演された「 年中無休!」はグループ主演舞台6作品目。 90年代の小劇団ブームの中で伝説となった劇団「カクスコ」 の作品ということで、 予備知識がなかったカクスコについて軽く調べただけでも、 今もなお根強いファンの方々がいることがわかった。
そんな作品に挑戦すること、 経験豊富なベテラン俳優さんが共演してくれること、 関西ジャニーズJr.が出演した舞台( これが自分の周りでとっても評判が良かった!) も手がけたウォーリー木下さんが演出してくれること、 アカペラに挑戦すること…ワクワクももちろんあったけれど、 制作発表にはカクスコ主宰の中村さんまで出席され、 長年のカクスコファンも観劇されるのでは!?と思うと、 オリジナル作品を知っている目の肥えた演劇ファンの方々の目に、 ふぉ〜ゆ〜がどう映るのかドキドキもあった。
ドキドキしようとも彼らなら期待以上のものをみせてくれるという絶対的な信頼があるので、作品がそもそも太鼓判押されているものならば尚更不安はない。言い切る。
某動画サイトでカクスコの公演を予習することができたのだが、 真っさらな状態でふぉ〜ゆ〜公演を観た方が良いのか悩んだ。悩んだけど結果的に見た。
(8月の終わりまで丸々1ヶ月「はやり目」になり、あまりにも厄介すぎて、これまでに罹った例えばインフルエンザ(7回経験)の比じゃない、盲腸より帯状疱疹より肺炎もどきより絶望感にさいなまれ、持病のメニエールよりももしかしたらしんどくて、インフルと同じで出勤停止扱いで最初の1週間は外出禁止、症状が治まるまでは不必要な接触禁止になったために引きこもりを余儀なくされたので、友人がハマって以前夜中の3時から見せてきたバチェラージャパン2の結末が気になって一通り見終わってしまった後に、)
年中無休!のオリジナルを見た。
面白い。
ジャニーズの舞台にありがちな派手な演出があるわけではないけれど、古道具屋の従業員6人(オール男性)の会話で展開されるオムニバスは、舞台にあかるくない自分でも上質な舞台であることが感じ取れて、ごまかしが絶対にきかない演出だと思った。
これを見てからというもの、翌週から仕事には行きつつ、とにかく劇場へ行って2時間の公演に耐えられるくらいに回復することだけが生活の全てになった。
そして観劇当日。残念ながら完治まではいかなかったのでコンタクトは入れられず、腫れ上がって半分程度しか開いていない両目にメガネをかけていざ劇場へ。
この日はふぉ〜ゆ〜初観劇の職場の後輩と共に。前から2列目という幸運に恵まれて開演前からソワソワ半分。目がもつか不安が半分。結構なウェイトを占める病への恐怖。
いざ始まると、まあオープニングがかっこいいことよ!ウォーリー木下さんの手がけた舞台で関西ジャニーズJr.の大橋くんのファンになった後輩が、開演前にパンフレット読みながら(買ってくれてありがとう!)「リューンが本当に良かったから絶対この舞台も良いですよ!リューンの演出でプロジェクションマッピングの使い方が印象的だった!」と話していたんですが、まさにその通りで、とりあえず偉い方、オープニング映像だけでも配信してください。
病床で見た動画とセリフや舞台の雰囲気なんかも同じで、でも細部が違っていて、カクスコのみなさんの特徴も捉えつつ、でもふぉ〜ゆ〜らしさがあって。
教訓めいたメッセージがあるわけではなく、誰かの命がピンチなわけでもなく、戦争に行かれるわけでもなく、ただひたすらに古道具屋の日常が描かれているので、難しいことを考えずにお腹が痛くなるくらい笑った。
心底驚いたのはアカペラ。ふぉ〜ゆ〜はCDデビューをしていないので、歌声が収録されているCDやDVDは限られている。もちろん舞台で歌ってはいるものの、どちらかというとダンスがフィーチャーされやすく、アカペラは聞いたことがなかった。
いざ目の前で聴いてみるとすんなり心地よく耳に入ってくるハーモニーが上手くて、他の公演と本作品の稽古が並行していたメンバーもいる中、本当に本当に特訓したんだろう。会見で冗談半分で言っていたけど、YOUたちアカペラでデビューしようよ!
自分の席のすぐ目の前で2つのエピソードが展開されたのだが、明るい照明が当時の目には耐えられず、うつむきながらほとんど音声で楽しんでしまったことは悔しかった。2つとも福田くんが出ており、芸術作品ともいえるその骨格を本来なら真ん前で凝視して拝みたい放題だったはずなのだ…
エピソードとエピソードのブリッジにはプロジェクションマッピングだったり、ダンスだったり、ストンプだったりと飽きさせないかつジャニーズっぽさが垣間見えるところも楽しくて。穏やかな劇中、登場人物の中でも一番愛すべきアホな役どころだった越岡さんが、ブリッジになった瞬間にスイッチ変わって踊り出すところだけは非常に心臓に悪かった。
後輩の公演後の第一声が「普通に演技が上手い」だったのが新鮮だった。ふぉ〜ゆ〜の作品を見ている時、確かに「ここの演技がちょっと…」とか「あ、このシーン、大丈夫かな」とか本人たちの技量に関わる部分にヒヤヒヤしたことがない。そこはクリアしている前提で観劇しているものだから、後輩の感想ははっとさせられた。いつの間にか私は、先輩方からの信頼抜群なふぉ〜ゆ〜のスキルに慣れてしまっていたのだ。
Twitterを見ているとやはりカクスコファンの方も観劇された感想を書かれていたが、軒並み良い感想ばかりで、いちファンながらとても嬉しかった。オリジナルをリアルタイムで観られている方に褒めてもらえるのは嬉しい。
それはきっと、出演者のみなさんや携わるスタッフのみなさんの心意気が伝わったからじゃないだろうか。アレンジのしかたも世界観を壊さずオリジナルに対するリスペクトが溢れていたんだと思う。
少クラやコンサートでは多くのジャニーズJr.がデビューした先輩たちの楽曲を歌っている。自分の好きな曲を披露していると「きっと彼もこの曲好きなのかな!」って思える時がとっても嬉しい。発売当時の思い出やコンサートの風景が蘇ってきて、夢を追うJr.がその曲を大切にしてくれているのが感じられると、軽率に応援したくなる。
カクスコさんの何を知っているわけではないけれど、オリジナルへのリスペクトという点ではそれに近いのかなと勝手に共感までしてしまったオタク脳。
だからこそふぉ〜ゆ〜の4人は先輩方や後輩たちや共演者やスタッフの方々から信頼されてきたのだなと思う。
…それから3週間後、無事にコンタクトの許可も医者から出て、レコーダーの録画容量もたっぷり確保して、24時間テレビ真っ最中のSexyたちにエールを送りつつ
名古屋での年中無休!大千秋楽に向かった。
ザッツハイパーオタクライフ!
そう、前回あんな記事を書きながら、実は24時間テレビをまだ全ては見れていない。みやぞんさんは武道館についていない。
前回眩しくてあまり見れなかったエピソードも凝視できたので余は満足なり。
後輩は初ふぉ〜ゆ〜を楽しんでくれたようなので、また機会があれば愉快なお兄さんたちの舞台にお誘いしてみようかな。
というのを本当はアウトデラックス出演前にアップしたかったのです。4人とも良かった!なにより塚ちゃんヒール役まで担ってくれてありがとうございました!
日本全国に1日も早く平穏が訪れますように。
こういう時こそアイドルの笑顔が少しでも元気と勇気の源になりますように。